今週の記事1本
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WYDアニバーサリー合宿
「信仰の旅」分かち合う
大会参加した青年たちが再会
ワールドユースデー(WYD/世界青年の日)リスボン大会が、昨年の8月にポルトガル・リスボンで開催されてから、約1年半がたった。これを記念した「アニバーサリー合宿」が、「世界青年の日」に合わせて11月23日と24日、援助修道会本部(東京・新宿区)で行われた。東京教区青少年委員会と有志の青年が主催し、リスボン大会に参加した約25人の青年と同伴者らが全国から集まって久しぶりの再会を喜んだ。
この合宿が企画された経緯を、スタッフの村山美遊(みゆう)さん(24)はこう説明する。
「WYDから1年がたって、一緒に参加した青年たちから『集まりたい』という声を聞きました。森晃太郎神父(イエズス会)に伝えて、何かやってくれませんかとお願いしたら、快く引き受けてくださり、開催することになりました」
参加者らは、同日開催された日本カトリック神学院の神学院祭「ザビエル祭2024」に参加し、WYDに参加した神学生たちとも再会していた。
合宿では、日本公式巡礼団でWYDに同行した酒井俊弘補佐司教(大阪高松教区)が、参加者と、今年の世界青年の日の教皇メッセージ「主に望みをおく人は、歩いても疲れない」についてビデオメッセージを寄せ、それを見た参加者らは、グラフを使って自分の人生の「信仰の旅」を振り返り、分かち合いをした。
風間大徳(ひろのり)さん(21)は「神様が近くにいる瞬間とか、当たり前の日常の中で、意外と神様に出会っていることに気付きました。普段仲良くしている友人の話も聞いて、紆余(うよ)曲折あったりして、みんな自分と同じように悩んだり考えたりしているんだなと思いました」と話した。
翌日のミサは森神父が司式し、説教では、世界青年の日のメッセージと、2025年の聖年のテーマ「希望の巡礼者」はどちらも「旅」がキーワードになっているとして次のように話した。
旅は旅行と違い、目的地よりも、その歩み自体が大切にされる。しかし、人生という旅をしていると終わりは見えない。
「ゴールがない長い旅をする時って、目指す方向がないから不安。それでも、教皇様が言うには、その時に私たちには『希望』があるんですよね。ただその希望というのは、自分が期待するような未来があるとか、自分の目的を実現するための希望とは違うと思います」
希望が見いだせないとき、「神様がいる」という言葉は耳にするが、今の社会を生きる私たちには、その言葉が通用せず、無意味に思える現実を実感している。神様を感じられないときは、そうした言葉がひとごとになっているため、神様が共にいるという実感が自分のこととして感じられる必要があると指摘する。
「そのヒントを、皆さんはWYDリスボン大会で感じたと思います」
このように話した森神父は、これからまた自分の人生という旅に出かける中で、もう一度「立ち返る場所」を思い返し、希望のうちに歩む助けとしてほしいと呼びかけた。
沖縄・与那原(よなばる)教会の駒井瑠奈(るな)さん(21)は、「授業や実習、就活でバタバタしている中で、東京でみんなに会うことを目標に毎日頑張ってきました。久しぶりに会えて、本当にうれしいです。またこういった、みんなと会う機会があったらいいなと思います」と、感想を話した。
次回WYD世界大会は27年に韓国・ソウルで開催予定。
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「WYDアニバーサリー合宿」で再会を喜ぶ青年と同伴者たち
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