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今週の記事1本

こちらでは、カトリック新聞に掲載されている記事を、毎号につき1本お読みいただけます。



福岡教区
チームの祈りと分かち合いで
ウェブサイト刷新プロジェクト
福音宣教をゼロから手探り
 

 福岡教区は、今年11月に教区のウェブサイト(ホームページ)を刷新するため、昨年末にプロジェクトチームを結成した。メンバーは、「インターネットがよく分からない」という人も含めた信徒6人と司祭1人。プロジェクトの会合は祈りと分かち合いが中心で、メンバーはワークショップ(体験型講座)を基に福音宣教の在り方をゼロから手探りし、ホームページの方向性や内容を決めたという。
  プロジェクトのメンバーは、福岡教区広報室(教区情報センター長・下町豊重神父〈同教区〉)が、世代や性別、住む地域、専門性、教会での奉仕の経験が多様になるよう考慮して声を掛けた、20代から70代までの信徒6人(男女3人ずつ)と司祭1人。教区ホームページの方向性や内容を決める役割をチームで果たすためにメンバーの名前は公表せず、昨年末から今年7月まで6回にわたり、福岡・大名町教会で会合を行った。会合は3時間ほどで、毎回約30分の祈りで始めた。
  会合では、二つのワークショップを実施。
  一つは、福音宣教とは何か、それぞれの思いを書き出すもので、作業を通じて「喜び」「共感」「寄り添う」等のキーワードが挙がった。
  もう一つのワークショップでは、「全ての人に向けて行う福音宣教」を具体的に考えるため、メンバーが自分の身近にいる“隣人”数人を、それぞれの状況や特性とともに挙げた。「優秀だがメンタル(精神状態)が落ちていて授業に来られない大学生」「思っていても口(声)にできない人」「高齢の親の面倒を見ている人」「福音を体験・体感できていないまま教会の仕事に従事している人」など約40人の事例が集まった。
  続いて、その40人に伝えたい内容を、ホームページ制作会社の2人も一緒に検討。その結果、「共感」する内容を重視し、教区民による「物語・証し」(分かち合い)をホームページの“目玉”にすることを決めた。
  新しいホームページでは、主日の音声説教や、多言語情報ページ、教会学校で使える素材なども発信する。独自にホームページを持てない小教区が容易に情報発信できる機能も持たせる。

 一つになった

 企業のホームページ制作に携わる50代のメンバーは、会合を振り返りこう話す。
  「普通はアクセス数をどう伸ばせるか話し合う会議をしますが、このプロジェクトではワークショップまでしてびっくりしました。『自分が何か意見しないと』というより、聖霊の照らしを願う中で(皆の話し合いが)進んだ気がします。何十年も教会を離れていて頼るもののなかった自分が(教会の)ホームページ等を見ていた時の気持ちを思い出し、そういう人に届くホームページになるといいと思っています」
  70代のメンバーはインターネットのことがよく分からずに参加したが、福音宣教について「白紙の状態」から皆で話し合ううちに教区ホームページが「弱い立場の人の隣人」になってほしいという気持ちになった。「生きた情報」を発信し続けられるよう、今は原稿を依頼できそうな人のことも考えているという。
  20代のメンバーは、幅広い世代の人との会合でさまざまな意見に触れたが、皆に共通する福音宣教への思いがあることに気付き「絆のようなもの」を感じたと話す。
  新しい教区ホームページの完成は11月を予定。現在、詰めの作業を行っているホームページ制作会社の西村航(わたる)さん(31)は、自分が「きつかった」時にメンバーとの会話の中で感じた「温かさ」を反映させ、苦しむ人に寄り添えるホームページを実現したいと言う。
  教区広報室の担当で、会合のファシリテーター(進行・調整役)も務めた平尾千衣子(ちえこ)さん(42)は、このプロジェクトを通じ、多様な人が「神様のため」「隣人のため」を思い、「一つになる」姿を目の当たりにできたと喜びを語った。
  会合で上がったチームの「思い」は、デザイナーの信徒(30代)を通じて教区広報のロゴマークにも結実した。マークは教区を構成する福岡県、佐賀県、熊本県を輝く三つの星で表したもの。
  教区広報室は、新しいホームページと連動させる「カトリック福岡司教区」の公式フェイスブックページを9月に開設した。
  さらに「教区ホームページを教区の皆で生み出す」ため、完成を前にホームページを紹介するリーフレットも作成中。リーフレットでは寄稿等の協力を呼び掛けるほか、プロジェクトの費用を開示し「献金のお願い」も載せている。

 

 


福岡・大名町教会で行われた会合で話し合うプロジェクトメンバーたち(7月28日)


 

 

 

 

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