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今週の記事1本

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天安門事件30周年
犠牲者追悼の祈り
【香港6月5日CNS】


天安門事件から30年を迎え、香港のビクトリア公園で6月4日、ろうそくをともして犠牲者を追悼する祈りの集会に数万人が参加した。
  追悼集会を主催した「香港市民支援中国愛国民主運動連合会」によると、追悼集会には18万人が参加したという。香港では、2014年の座り込み抗議行動「雨傘運動」以来の大規模な集会となった。
  警察当局は、参加者は3万7千人だったとしている。
  特別行政区の香港だけが、中国で天安門事件の虐殺を追悼できる唯一の場所だ。
  公園や近隣の街路を埋め尽くした人々は、1989年6月4日に北京の天安門広場で中国政府が学生の民主化運動を武力鎮圧した血なまぐさい事件を思い起こした。
  事件による死者は数万人に上るとみられている。2017年に機密解除された英国の資料によると、中国政府関係者が当時の在中国英国大使に、少なくとも1万人が死亡したと伝えていたとされる。
  ろうそくをともした追悼集会の前に、千人以上のカトリック信者が公園で晩の祈りをささげた。その中で、香港教区のジョゼフ・ハ・チーシン(夏志誠)補佐司教は、こうした悲惨な事件を記念することの重要性について話した。
  「30年前、北京の学生たちは、その生き方で私たちに人間性の美しさを示してくれたことが分かります。彼らは闇の中にも光が、希望のないところにも希望があると信じたのです。彼らは非暴力が暴力に打ち勝つと信じていました」とハ司教は語った。
  ハ司教はさらに信者たちに、中国が介入している「逃亡犯条例」改正により香港が危機的状況にあることを意識するよう呼び掛けた。

 参加することで 「抑圧に抵抗」

 晩の祈りでは、1989年に生まれたジャッキー・リウさんも話した。
  大学生だった10年前に「6月4日についてのビデオを見た時、北京で犠牲者たちを救助している人々の姿を目にして心を動かされました。まるでキリストがあわれみを示しているようだったのです」と、カトリック学生運動のリーダーだったリウさんは振り返った。
  香港教区名誉司教のジョゼフ・ゼン・ゼーキウン(陳日君)枢機卿と司祭10人が、祈りに参加していた人々に祝福を与えた。
  「私たちは北京の学生たちの先例に倣い、証し人、預言者になることができます」とゼン枢機卿は、祝福の前に語った。
  ガブリエル・ミウさん(16)にとって、6月4日の祈りの集いと追悼集会への参加は2度目だった。
  「こういった集会に参加するのは、中国共産党が虐殺の責任を取らなければならないからです」とミウさん。「また、近年は私たちも香港で共産党の抑圧に遭っています。私は参加することで、この動きに抵抗しています」

 

 

 

香港のビクトリア公園で行われた追悼集会で6月4日、ろうそくをかかげて祈る人々(CNS)

 

 

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