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今週の記事1本

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ミサを手話で
30年続く神学生のサークル活動
日本カトリック神学院東京キャンパス



日本カトリック神学院の東京キャンパスでは、神学生たちが自主的に手話を学ぶサークル活動をしている。司祭、修道女も加わり、現在7、8人がオリエンス宗教研究所発行の『手話でささげるミサ』をテキストに、主の祈りや典礼文を手話で伝えられるように練習している=写真。
  この活動の主な目的の一つは、毎年秋に行われる神学院祭(ザビエル祭)の際、手話通訳ができるようになること。昨年はミサをささげる時、神学生たち9人が交代で前に立ち、聴覚に障がいのある人々のために説教以外の全てで手話通訳を行った。
  東京の神学校で手話サークルが始まったのは30年以上前。現在までずっと引き継がれ、ここで初めて手話の手ほどきを受けた神学生の中には、司祭になってからも手話を学び、ろう者の司牧に携わっている者もいる。
  近年、ろう者のための司牧とケアは教会の最重要課題の一つとして見直されている。2016年6月には日本の司教団が、定例司教総会の会期中に東京の麹町教会で「障害者差別解消法」について公開講演会を開いた。今年2月には、2009年にバチカンで開催されたろう者をめぐる国際会議の講演録『エッファタ! 教会共同体のろう者』がカトリック中央協議会出版部から発行されている。
  ろう者にとっては、ミサに完全参加するために、手話通訳で説教の内容を知ることは必要不可欠だ。ゆるしの秘跡や黙想指導を受けるためにも手話ができる司祭が求められる。
  現在手話サークルの世話係をしている伊藤正広神学生(広島教区哲学科2年)は「手話を学ぶことは、耳の聞こえない信者さんが教会生活で何に困っているかを少しでも理解することにつながります」と語る。
  「手話を教えに来てください」と頼まれて以来、15年以上神学生たちの手話練習を手伝っているボランティアの長谷部準子さん(東京・徳田教会)は、「将来司祭として働く人たちのために少しでも自分が力になれれば」と話していた。

 





 

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