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今週の記事1本

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日本カトリック信徒宣教者会
カンボジアに宣教へ
福島・松木町教会出身 
洞江(どうこう)有実子さん派遣式
81歳 宮崎さんも研修修了

日本カトリック信徒宣教者会(JLMM)の2017年度宣教者派遣式(研修修了式)が11月11日、東京都調布市のコングレガシオン・ド・ノートルダム修道会調布修道院の聖堂で諏訪榮治郎司教(高松教区)主司式により行われた=写真。今年度の研修を終えた宮崎房子さん(81/熊本・帯山教会)と、信徒宣教者として派遣される洞江(どうこう)有実子さん(23/福島・松木町教会)は、それぞれの歩みを始めようとしている。

 1982年以降、JLMMは信徒宣教者87人を養成し、16カ国へボランティアとして派遣してきた。
  研修生は7カ月にわたって同調布修道院内のJLMM研修所に寝起きし、聖書の学びや語学の学習、実習などを行う。派遣者OB・OGの体験にも学び、自分のミッションについて考える過程も重視してきた。
  洞江さんは、研修を通して、「差別される側に立ったイエスのように弱い立場の人々と一緒にごはんを食べ、生きる」ことがJLMMのミッションではないかと考えるようになり、来年1月から2年半、カンボジアの首都プノンペン郊外、ステンミエンチャイ地区へ派遣されることになった。大人も子どももゴミ集積所に通い、拾ったゴミで生計を立てている地域で子どもたちの保育に関わり、人々の生活に寄り添う。
  諏訪司教主司式のミサやOB・OGも駆け付けてくれた派遣式に「心強さを感じた」という洞江さん。同月26日には、所属する松木町教会の主日ミサの中でトマス・パヴェレツ神父(ドミニコ会)からも派遣の祝福を受けた。
  「地方の教会なので、海外への派遣について理解されにくいのでは、とも思いましたが、神父様はしきりに『松木町の子どもの中から信徒宣教に出る』とおっしゃって、皆さんから『お祈りしているね』という言葉も頂いて、私の信仰はこの人たちに育てられたのだと感じました。(二つの派遣式を経て)いま、自分のミッションは教会から派遣されるものなのだと強く感じています」
  4年ぶりとなるJLMMの宣教者派遣を控え、事務局長の漆原比呂志さんは喜びをこう表現する。
  「松木町教会は東日本大震災直後から被災者支援を行ってきた教会で、JLMMのモットーである『共に生きる』、出会った人とつながり、共に歩んでいくということをしてきた教会です。今回の派遣が、福島とカンボジアのそれぞれの痛みと希望を分かち合う懸け橋になるのではないかと思っています」

 「私も何かお手伝いできれば」

 もう一人の研修修了者・宮崎さんは、教皇フランシスコの回勅『ラウダート・シ』を読み、さまざまな格差、複雑な社会問題を生んでいる現状に「ショック」を受け、信徒宣教者を志した。「新聞でJLMMの募集を見て、私も勉強して何かお手伝いできればと思ったのです」
  研修では新しい聖書解釈や共同体づくりなどの学びに目を開かれ、海外での実習も若者と一緒に頑張った。そうして、ミッションとは「派遣先の人々を理解し、文化を共有しながら、共に神の恵みを分かち合っていくこと」ではないかという気付きを得たが、体力の限界も感じ、最終的には自分のペースで個人的に関わっていくことに決めた。
  「申し込む時は自分の年齢も忘れてしまっていたものだから…(JLMMは受け入れてくれたけれど)おっちょこちょいですね!今は小さくなりながら、地元で困っている高齢者のお手伝いをするのも良いかもしれないと考えています」

 






共に今年度の研修を終えた洞江さん(左)と宮崎さん





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