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今週の記事1本

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「世界貧しい人の日」を制定
教皇フランシスコ
「言葉ではなく行い」で愛する
【バチカン6月13日CNS】

 

世界で貧困が広がるのをよそに、少数の特権階級が「これ見よがしの富」を貯め込む中、何もしないで無関心を装い続けることはできない、と教皇フランシスコは訴えている。
  「神は天と地を全ての生き物のために創られました。ところが悲しいことに、ある人々は境界や壁、塀を作って、一人の例外もなく全人類のために与えられた初めのたまものに背いています」と、教皇は第1回「世界貧しい人の日」(仮訳)のメッセージで指摘している。
  この新しく定められた記念日と、その前の振り返りと行動の期間は、キリスト信者がより着実で誠実な生活様式を選び、維持する助けとなるためで、その生活様式は分かち合いと質素さ、福音の本質的真理に根差すべきだ、と6月13日に公表された教皇メッセージは述べている。
  「世界貧しい人の日」は年間第33主日に記念され、今年は11月19日に当たるこの日のテーマは、使徒ヨハネによる呼び掛けからとられた「言葉だけでなく行いで愛し合おう」。
  非常に多くの形態の物質的、霊的な貧困が人々の心を損ない、その尊厳を傷つけていると教皇はメッセージで指摘し、「私たちは新しい生活と社会のビジョンによって応えていかなければなりません」と書いている。
  あまりにもしばしば、キリスト信者は「世俗的な考え方」を身に付けてしまい、弱い立場にある人々の中におられるキリストにまなざしを向け続けることを忘れてしまっている、と教皇は強調する。
  「貧しさには、薄汚い利益のために搾取され、権力と金銭を基盤にした屈折した論理に踏みつけにされた女性や男性、子どもたちの顔があります」と教皇は指摘する。「社会的不正義や倫理観の低下、少数の人による強欲、一般化した無関心によって生み出された貧困を思うとき、どれほど残酷な事柄を延々と並べ立てなくてはならないのでしょうか」
  「嘆かわしいことに、私たちの時代にあっても、これ見よがしの富が少数の特権階級の手に蓄えられる一方で、そして、しばしばそうした富は非合法な活動やむごたらしい人間の尊厳の搾取を伴うのですが、全世界のあらゆる分野の社会の中で貧困が衝撃的な勢いで広がり続けているのです」と教皇フランシスコは書いている。

 「幸いな手」で「歴史を変える」

 「こうした状況に直面して、私たちは何もせずにいることはできず、ましてや諦めてしまうこともできません」
  キリスト信者はキリストが実践し、命令したように、貧しい人に手を差し伸べなければならない、と教皇は強調している。
  「貧しい人を抱擁し、助けるために開かれる手は幸いです。その手は希望をもたらします」と教皇は続ける。「文化や宗教、国家による障壁を乗り越え、慰めの香りを人類の傷の上に注ぐ手は幸いです。何の見返りも求めず、“言い訳”も“条件”もなく開かれる手は幸いです。その手は神の祝福を兄弟姉妹の上に降らせます」
  「歴史を変えるために、そして真の発展の促進に貢献したいと願うなら、私たちは貧しい人の叫びを聞き、その人たちを疎外している状況から救い出すために献身する必要があります」と教皇はメッセージで呼び掛けている。

 

「世界貧しい人の日」のロゴ(CNS)

 

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